直接生命に関わる毒を持っているものから、痛みや失明につながる危険な植物もあります。
園芸店などでは、あまり流通していないかもしれませんが、種類によっては人体に危険を及ぼす植物もありますので、注意しましょう。
ディフェンバキア
シュウ酸カルシウムの結晶を顕微鏡で観察すると、鋭く尖ったまるでピラミッドのような形をしています。
シュウ酸カルシウムは細胞のタンパク質に影響を与え、特に消化器官や目やのどに耐え難い痛みを与え、最悪気管がふさがれて死亡してしまうケースもあります。
ディフェンバキアは観葉植物として売られています。販売されている種類は毒性は少ないかもしれませんが、注意が必要な植物です。
キンポウゲ 黄色い可憐な花に注意!
また、間違ってこの植物を食べてしまうと、重篤な食中毒の原因となるほか、器官系や神経系が侵されます。
それで死に至ることがあるお花です。
キンポウゲは、あまり園芸店では見かけませんが、野生には自生していることがあります。また、キンポウゲ科の植物は、クリスマスローズやデルフィウム、福寿草などがありますので、念のため注意しましょう。
イヌサフラン 行者ニンニクと間違えやすい
花の色は薄紫あるいはピンクで、実は食用の行者ニンニクという植物に葉の形が似ていて、間違えて食べた人が人が死んでしまう事故が起きています。
食べた際に起きる症状は下痢、腹痛、白血球の減少や血小板の減少で、これらが最悪の場合死をもたらします。
見分ける方法は、行者ニンニクにあるニンニク臭が毒を持つイヌサフランにはないので、においをかげば見分けられます。
トリカブト
ただし、トリカブトの毒は長時間の加熱で、毒性が1/200に弱まります。
以前、トリカブトが人を殺すための植物として日本中に認知される事件がありました。
さらにトリカブトと同時にフグの毒併用することにより、トリカブトの毒の効果を発揮するのを遅らせる効果を利用して犯人はアリバイを作ろうとしましたが、科学捜査の前に失敗しました。
近づくだけで危険なマンチニール
この木下で雨宿りするとすると失明すると言われています。どうしてかというと、樹液にも強い毒が含まれており、木に触れて樹液を含んだ雨が、雨宿りした人の目に入って失明するということです。
近づくだけで危険な奴は他にもキョウチクトウ
食べたり触れたりしなくても死の危険が!
たとえば、ある場所でバーベキューをしていた人々がと人が、死んでしまった。理由はバーベキューの燃料に使った枝が夾竹桃だったため、燃やした煙のついた食べ物を食べて死んでしまったのです。
煙だけでも、このように夾竹桃は毒性が非常に強く、青酸カリ以上といわれています。
直接食べたり触れなくても効果が現れるので要注意です。葉が混じった餌を食べた牛が死んでしまったということもあります。
ありとあらゆる毒を含むゲルセミウム・エレガンス
しかしこれは世界最強の植物毒を持つ殺人植物と呼ばれています。
部位によって含まれている毒物は、6種以上と言われて、古代から毒薬として使われていた植物です。
食べてしまった時の症状としては、嘔吐、腹痛、瞳孔の拡大、呼吸困難、喉の激しい痛みなどがあります。
日本には、ゲルセミウム・エレガンスは自生していません。
ジギタリス
紫色の黄色ピンク色や白色の花を咲かせる、園芸店でもよく見かける花ですが、同時に強力なステロイドも含まれており、気付け薬としても使われています。
強心剤としての薬効があるため、ほんの少し足しただけで致死量になってしまうそう。
ギンピ・ギンピ 葉っぱでお尻を拭いたら起こった悲劇
この木にはトゲがあり、それに刺されると非常に持続性の高い毒が体に回って長い時間痛みで苦しむことになります。
ある研究結果によると20年以上体内に毒が残り続ける可能性があるとのこと。
ある男性が森の中でこのギンピ・ギンピの葉をトイレットペーパーの代わりに使った所、激しい痛みに襲われたそうです。
多くの宝石商を殺してきたトウアズキ
実際に宝飾品の部品であるビーズによく使われていましたが、扱った宝石商がよく亡くなった。
原因はビーズにするために、トウアズキに穴を開ける作業にあり、針で穴を開けようとして誤って指の皮膚を傷つけてしまうと、針に付着したトウアズキの毒が体内に入り死に至ってしまうとのことでした。
野生の植物は素人が食べないことが大事です。
コメント